守る会が都市計画法の市街化区域に指定された経緯を会員が高知市に問い合わせた回答です。
先日,メールでお問い合わせいただきました件につきまして,回答いたします。 市街化区域及び市街化調整区域の区域区分(一般的に線引きと言います。)は,昭 和43年の都市計画法の制定によりできた制度で,無秩序な市街化を防止し,計画的な 市街化を図るために行うものです。市街化区域とは,すでに市街化を形成している区 域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域を一体的に定め ております。 この線引き制度につきましては,都市計画の目標(年次・人口・産業・市街地の規 模)を想定したうえで国の関係各機関と協議し,公聴会の開催,都市計画案の縦覧及 び市・県の都市計画審議会に諮るなど,その手続きが都市計画法に定められておりま す。 本市におきましては,昭和45年10月31日に市街化区域と市街化調整区域の区域区分 をしております。 今回,お問い合わせのありました丹中山につきましては,昭和45年10月31日に市街 化区域に指定されており,事前に公聴会(昭和45年4月28日)と案の縦覧(昭和45年 9月5日〜昭和45年9月18日)を行い,案に対する住民の皆様の意見をいただく機会 を設け,公聴会の開催等につきましては,新聞・TVなどでもご案内をいたしており ます。 ご理解をお願いいたします。 ******************** 高知市都市整備部都市計画課都市計画係 〒780-8571 高知市本町五丁目6-13 пF088-823-9465/Fax:088-823-9454 e-mail:kc-170200@city.kochi.kochi.jp homepage:http://ww.city.kochi.kochi.jp/ ******************** |
さらに、もう少し詳しく問い合わせました。
質問@ 私たちの家族が気がつかなかった「公聴会」や「縦覧」について,そのときの 参加者や縦覧者は何人ぐらいいたのでしょうか。 回答@ 線引きにつきましては,高知県が定める都市計画となっておりますので,高知県 都市計画課に当時の公聴会の参加者及び縦覧者の人数を問い合わせいたしました。 案を縦覧(昭和45年9月5日〜昭和45年9月18日)された方は350名(昭和45年9月 5日からの1週間の中間報告)で,案に対する意見書を提出された方は28名と なっております。 ただし,最終的な縦覧者数や公聴会の参加者につきましては,不明とのことです。 なお,昭和45年の当初線引きにつきましては,都市計画法の手続きによる公報 への登載とは別途に,当時,新聞紙上でも記事として取り上げられております。 質問A 江戸時代からの墓所を今まで守ってきた家の者として,このメールで本来お聞き したかったのは,昔から大勢の家の墓所があり,史跡としての価値もあるこの場所 を一掃するように市街化区域に何故指定したかという経緯です。 回答A 市街化区域は,すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的 かつ計画的に市街化を図るべき区域を一体的に定めるものであり,本市におきまして も,当時,当該地が既成市街地に連続している状況や前述しました条件に照らし 合わせ,法で定められた1/2500の地形図において,市街化区域を指定しております。 当該地のような市街地内で,部分的な市街化調整区域を指定しますと,一体的な 土地利用を図ることができず,「計画的な市街化を図る」という線引き制度の目的を 達成することが困難となるため,当該地を含め,高知市全体で4,670haの区域を 市街化区域として指定しております。 質問B 都市計画法により市街化区域が昭和45年に指定されたそうですが,もうそれから 30年も経ちます。この間には世代交代があり社会的な価値観も変わるので,指定を 見直す必要があると思いますが,その可能性はなかったのでしょうか。 回答B 線引きにつきましては,都市の現況及び将来的な見通しに基づき,概ね5年 ごとに定期的な見直しを行うこととなっております。本市におきましても,昭和45年 の当初線引き以降,昭和54年,昭和61年,平成4年,平成12年の過去4回定期的な 見直しを行っております。しかしながら,上述の市街化区域指定の経緯と同様の 理由により,当地区の見直しは行っておりません。 ******************** 高知市都市整備部都市計画課都市計画係 〒780-8571 高知市本町五丁目6-13 пF088-823-9465/Fax:088-823-9454 e-mail:kc-170200@city.kochi.kochi.jp homepage:http://ww.city.kochi.kochi.jp/ ******************** |