丹中山


高知市議会で採択となった陳情の結果

2002年5月27日

市長への公開質問状
丹中山の墓地を守る会
会長 野田 幸義

 市長は「有縁の墓は守られる」と発表したのですが、墓主の意志に反して墓所の側面を削られるなどして崩壊の危険につきやむを得ず改葬に応じ、結果として「有縁の墓地でも守られない」ということが起きて大変残念に思います。 そこで、私たちが3月議会に提出し採択された陳情2件について、どのような取り組みがなされてきたのか、その結果はどうなったのかおたずねしたい。 なお、この質問は私たちのホームページに公開し、回答も公開します。
 以下に3月議会で採択された陳情書を添えます。(以下略)


うえの質問に対しての高知市の回答

14環保第1094号
平成14年6月17日
丹中山の墓地を守る会
 会 長 野 田 幸 義 様
高知市長 松 尾 徹 人

丹中山に関する陳情への取り組みについて(回答)
 平素は本市行政にご協力いただきまして,ありがとうございます。
 平成14年3月15日付けの丹中山に関する陳情についての取り組み及び結果について回答させていただきます。
 まず,墓参道の確保についてですが,行政指導の根拠となる法令が無いため,市から土地所有者,事業者に対し文書,口頭による墓参道確保の要請を行っております。
 次に,丹中山東側の墓地移転問題については,当事者からの聴き取り調査を行いましたが,墓地管理者と土地所有者,事業者の墓地移転交渉の合意内容に関するものであるため,行政指導が困難な状況であります。有縁の墓地の移転に関しては,縁故者の同意又は移転の意思が無ければ適法に移転することはできません。縁故者の同意なしに移転が行われた場合,墓地,埋葬等に関する法律その他関係法令に抵触することとなります。このため,市からは土地所有者,事業者に対し関係法令に抵触することのないよう文書,口頭により要請するとともに,無許可の改葬に関する作業を行わないよう指導しております。
 また,坂本家墓所につきましては,第1墓所から第2墓所へ遺骨を移転する旨の改葬許可申請が縁故者から提出され,適法な申請であったため許可したものであります。今後も,坂本家墓所の史跡指定に向け,土地所有者,事業者と引き続き交渉してまいりますのでよろしくお願いいたします。
 丹中山に関しては,多数の墓地管理者から相談が寄せられており,その多くは民事の問題ではありますが,市としては,出来る限り相談にお答えできるよう努力しているところでありまして,今後ともご理解,ご協力をお願い申し上げます。