「丹中山を守る会」が高知市の3月定例議会に提出した陳情書
陳 情 書 高知市議会議長 小崎 千鶴子 殿 平成14年3月15日 高知市平和町97-7 丹中山の墓地を守る会 会長 野 田 幸 義 |
丹中山の実情報告と指導監督の徹底をお願いしたい 春の彼岸も間近です。お墓の持ち主たちはお墓参りに行くのに、これほどまでにお墓の 廻りを掘り下げられたり、通れる道の上に伐採木を積み上げ放置されたりしていては、お 参りにも行けません。「梯子をかけないとお参りできないぞ」と脅されている墓もあります。 これは登記権を標榜した権利の乱用、即ち越権行為と言えます。 高知市では、墓地については環境部が担当していますが、 ●ある裁判例資料によると「墓地使用権は民法施行以前から継続する固定的・永続的な特 殊の使用権であり、その永続性及び墳墓に対する尊厳性維持のため、第三者に侵害され たときには、慣習法上物権に準ずるものとして、その排除を求めるため権利(妨害排除 請求権)が認められているものと解するのが相当である」とする。 この場合、使用権者が各個人の使用区域について、侵害行為の排除を請求することは 当然とされている。 ●民間同志の問題と割り切った考え方のみに、はしるのではなく、参道崩壊、侵害等の問 題については、「お参りできるような状態を維持するよう」業者に指導を行ってほしく、 よろしくお願いしたい。 また、工事関係だから開発指導課の仕事、墓埋法のみが対象などと考えているようであ るが、尊厳性ある墓存立の問題であるから両者協力体制ででも取り組んでほしい。 ●坂本寵馬家の第一墓地の場合、史蹟は青からあった壊所にあってこそ、はじめて歴史的 価値がある訳です。 業者は「第一墓地を下に移して欲しい」と云います。この頃では「ずうっと掘り進める から崩れても知らんぞ。」「お参りに行けなくなるぞ。」などと管理者に朝に夕に、再三 再四、電話をしたり、果ては職場である学校にまで電話をしています。 「大変迷惑している。困ったもんだ。”一度山を見て来てみよ”と云うので行ってみたら、 どの墓も墓地域ギリギリまで掘り進んでいで、あれではいつ崩れるか判らない、坂本の 墓もこのままでは若し大雨でも降って崩れたら私の責任になる、困った、困った。」と頭 を抱え込んでいます。 ※ 第一墓地を移動させぬよう、また、墓地域ギリギリまで掘り下げぬよう参道を残すよ う、指導徹底を願います。是非一度、市長さん他、皆さんの現地視察をお願いします。 この様な実情が地元で無法地帯と称される丹中山の現状です。 ●墓には参道が必要です。どの墓にもお墓に行ける道があったのです。その道を掘り崩し てしまう。これは、たとえ登記があるにせよ越権行為も甚だしいと云わざるを得ません。 ※ 参道の確保をして頂きたい。※ 的確な指導管理を願います。 |
陳 情 書 高知市議会議長 小崎千鶴子 殿 平成14年3月15日 高知市平和町97-7 丹中山の墓地を守る会 会長 野田幸義 |
墓埋法違反に対する原因究明と指導徹底をお願いする 他人の墓地域に無断で丹中山から開発業者の手によって、立ち合いもなく、いつの間に か、知らぬ間に移されて、昔からその墓地域に墓を持っている人とトラプっているところ があります。 丹中山のふもと東側にある産婆会所有地、東側の墓地群の南部西辺の墓地域です。 さんざん嫌がらせにあったあげく、墓の移葬を承諾、又は未承諾なのに、言葉尻をつか まえて、立ち合いもさせず、いつの間にか移されたところが他人の墓地域であった。 本来なら改葬届出を墓主がして、許可が出たら、移葬という順になるものを、ある墓地 苑の管理者でもある開発業者が、このような手続きの必要性を知らない筈もないのに、こ れら墓主たちの無知をよいことにして、いつの間にか移葬の上、「届出は俺の責任でない、」 とばかりに素知らぬ顔を決め込んでいる。 環境部は、どうして張本人である開発業者に徹底した指導管理を行わないのか、開発業 者のこれら傍若無人の横暴さを棚に上げて、まさか墓主に責任を問うつもりはない、と思 われるが、大きな問題が孕まれているので、徹底した原因究明と善処をお願い致します。 |