丹中山

高知市議会への陳情

丹中山の保全について(平13.6.13)
高知市山手町24
山手町町内会
会長 山本 忠
 当町内は,丹中山の西及び西南地域に沿って位置している。特に西南地域の山沿いの地帯は,急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。
 この山の開発がされると聞いたが,開発が始まると樹木の伐採等による出水と無縁墓地の掘り起こし等により,破砕しやすい岩石で成り立っている山のことであるので,山崩れの危険も考えられる。
 特に山沿いの住民は,豪雨時等の出水・山崩れ等について危機感を抱いている。里山保全条例ができ,開発がとまったものと思っていたが,里山保全条例が役に立たないとのことで,何のための里山保全条例かと不信感を抱いている。
 これは「丹中山の墓地を守る会」と連帯して提出すべく,町内会役員会において決定したものであり,開発阻止・指導等,市当局の善処を要望し,もし開発を手がける時は,まず住民との会議を持つことを要求する。
丹中山の保全について(平13.6.13)
高知市平和町1−1
井口東町・平和町町内会
会長 角田 光規
 当町内は,丹中山の東沿いに位置している。当町内は小高坂山の開発が始まって以来,20年来冠水したことがなかったが,大津地区がつかった平成10年の豪雨(50センチメートル)以降,その翌年(6軒床下),今年の豪雨(20センチメートル高)に際して,平和町1番地より北に向け冠水地帯が生じた。
 これは小高坂山の開発の影響だと住民の声が上がっている。この上,丹中山の開発が始まると,水の出ることは明らかで,小高坂山の出水に加え大変なことになることが考えられる。
 
市街化区域条例の見直しは,5年に1度と聞いているが,小高坂山,丹中山等で反対運動が起きたこともあり,本来なら施行5年目の時に一部分でも付近住民のためにも見直しをして対処すべきだったと考えるが,市当局にその誠意が見られなかったことは,非常に残念である。
 これらの理由から当町内会は「丹中山の墓地を守る会」と連携して提出すべく,町内役員会において決定し,丹中山開発の反対意思表示と市当局の善処を求める。
丹中山の保全について(平13.6.13)
高知市平和町97−7
丹中山の墓地を守る会
会長 野田 幸義
 高知市北西にある丹中山について,最近開発業者が山の開発(無縁墓地開発)を道路づくり工事から開始したい旨,高知市当局及び「丹中山の墓地を守る会」に申し入れをしてきた。
 丹中山は,市街住宅地に最も接する位置にある。坂本龍馬一族の墓や多くの歴史的墓地が存在し,またうっそうとした樹木が残された里山であることから,墓地を守ることが同時に市民の安全,健康を守ることにもなると考え,私たちは会をつくり,及ばずながら活動をしてきた。高知市では平成12年4月「高知市里山保全条例」を制定公布された。丹中山は市街地に接する代表的な里山であり,大きな樹木と歴史ある墓を持つ,最も「里山保全条例」の対象とすべき山であると考える。また,一般市民も同様に開発行為の不条理を訴えている。付近住民は,この山に急傾斜地崩壊危険区域指定地にも含まれていることから,開発のために発生する山崩れ,水害等を考え不安感を抱いている。
 私たち「丹中山の墓地を守る会」は,再度の開発開始宣言を受けて,去る平成13年4月14日,臨時総会を開催した結果,決議を行いこれに基づいて,次の陳情をする。
1.市当局は,里山保全条例により,丹中山の崩壊を防いでいただきたい。(厚生委員会付託分)
2.市当局は,坂本龍馬一族の墓を保全していただきたい。(経済文教委員会付託分)
3.歴史的由緒,価値ある無縁墓地は,現存地に保存するよう指導していただきたい。(経済文教委員会付託分)
4.既に開発業者へ法的保全通知している有縁墓が,開発に巻き込まれ,破壊されないよう指導していただきたい。(建設委員会付託分)
5.無縁墓の堀り起こし等開発工事に際して,これまでの参詣道が妨げられないよう指導していただきたい。(建設委員会付託分)
6.上記のような有縁墓が開発工事の妨げになるという理由で移葬を持ちかけるなど,強要行為と見なされるような言行をなさぬよう指導していただきたい。(建設委員会付託分)